料理の段取りを良くするコツ|調理師が実践する家庭料理の順番

ご飯、味噌汁、主菜、副菜が並んだ家庭料理の食卓

毎日の料理で、「何から作ればいいんだろう?」と迷うことはありませんか?

ご飯を炊いて、おかずを作って、汁物も用意する。何品も作るとなると、意外と忙しいですよね。

そんなときは、料理を始める前に順番を考えておくのがおすすめです。

私は調理師として料理を作るとき、使う食材や調理時間を考えながら、作業の順番を決めています。

家庭料理でも、ちょっとした工夫で調理をスムーズに進めやすくなります。

今回は、私が実践している料理の段取りと、ご飯・汁物・副菜・主菜を作る順番について紹介します。

1. まずは冷蔵庫の中を確認する

料理を始めるとき、私が最初にするのは冷蔵庫の中を確認することです。

使える食材を把握してから、何を作るか決めます。

先に料理を決めてしまうと、必要な食材が足りず、途中で予定を変更することもあります。

私も、カレーライスのニンジンや、もつ煮のこんにゃく、炊き込みご飯の油揚げなどを買い忘れたことがあります。

こうした食材は、なくても何とかなる場合もありますが、やはり予定どおりに作れないと困りますよね。

主菜に使う食材がない場合は、買いに行くか、別の料理に変更します。

一方、副菜の食材なら、別の材料で作ったり、使わずに仕上げたりすることもあります。

買い物に行く前も、冷蔵庫や食品の在庫を確認しています。

特別な買い物リストは作っていませんが、まずは家に何があるのかを把握しておく。これだけでも、買い物や献立を考えやすくなります。

2. 時間のかかる作業から始める

料理を作る順番で、私が意識しているのは、時間のかかる作業から始めることです。

例えば、ご飯を炊くなら、まずは炊飯の準備をします。

ご飯が炊き上がるまでの時間を使って、ほかのおかずを作れるからです。

煮物や汁物も、ある程度の調理時間がかかります。こうした料理は先に作っておくと、主菜を仕上げる時間を確保しやすくなります。

反対に、焼き魚や炒め物など、できたてを食べたい主菜は、なるべく最後に仕上げます。

料理が全部できたのに、主菜が冷めてしまったら、ちょっと残念ですよね。

時間のかかる料理は先に、できたてを食べたい料理は後に。

まずは、この考え方を意識してみてください。

3. ご飯・汁物・副菜・主菜を作る順番

では、実際にどんな順番で作ればよいのでしょうか?

私が基本にしている流れを紹介します。

① まずはご飯を炊く

最初に、ご飯を炊く準備をします。

炊飯には時間がかかるので、先に始めておけば、その間にほかの料理を作れます。

食事の時間から逆算して、炊き上がるタイミングを考えておくといいですね。

② 汁物や煮物を作る

次に、味噌汁や煮物などを作ります。

こうした料理は、主菜より先に完成させておくと、あとで慌てずに済みます。

また、完成後も温かさを保ちやすいので、食事の直前まで作業に追われにくくなります。

ただし、料理によっては仕上げのタイミングを調整したほうがよい場合もあります。作るものに合わせて考えましょう。

③ 副菜を作る

汁物や煮物の次は、副菜です。

冷めてもおいしく食べられる副菜なら、先に作っておけます。

副菜まで準備できていれば、残るのは主菜の仕上げ。食事の直前にやることが少なくなります。

もちろん、温かいうちに食べたい副菜なら、無理に先に作る必要はありません。

④ 主菜を最後に仕上げる

最後に、肉や魚などの主菜を仕上げます。

焼き物や炒め物は、できたてを食べたい料理です。食事の時間に合わせて調理すると、おいしい状態で食卓に出しやすくなります。

ただし、主菜を作り始めてから食材を切ったり、調味料を量ったりすると、時間がかかってしまいます。

そこで、主菜に使う食材や調味料は、あらかじめ準備しておきます。

必要なものをすぐに使える状態にしておけば、仕上げの調理に集中できます。

このように、ご飯を炊き、汁物や副菜を先に作り、主菜を最後に仕上げる。これが基本の流れです。

4. 調理の合間に洗い物を進める

料理が終わったあと、シンクに洗い物がたくさん残っていると、片付けるのも大変です。

そこで、私は調理の合間に洗い物を進めています。

使い終わった調理器具などを、作業の区切りで洗っておく方法です。

料理が完成してからまとめて片付けるより、あとが楽になります。

ただし、火や包丁を使っている最中は、調理に集中することが大切です。

無理に同時進行する必要はありません。手が空いたタイミングで、少しずつ片付ければ十分です。

料理を作るだけでなく、片付けも含めて段取りを考えておくと、食後の負担も減らせます。

5. 毎回、同じ順番で作らなくてもいい

ここまで基本の順番を紹介しましたが、毎回そのとおりに作る必要はありません。

料理によって、調理時間も仕上げに適したタイミングも違います。

私も、作る料理の内容に合わせて順番を調整しています。

また、基本的には一品ずつ下準備と調理を進めています。すべての料理を一度に準備するのではなく、作業の流れに合わせて進める方法です。

食材が足りないときも、主菜なら買いに行くか、別の料理に変更します。副菜なら、材料を減らして作ることもあります。

予定どおりに進まないことがあっても、状況に合わせて対応すれば大丈夫です。

大切なのは、決めた順番を守ることではありません。

料理の内容や調理時間に合わせて、無理なく進められる順番を考えることです。

まとめ|料理は順番を考えるだけでも変わる

何品も作るときは、何から始めるかを考えておくだけでも、調理を進めやすくなります。

今回のポイントをまとめます。

  • まずは冷蔵庫の中を確認し、使う食材を決める
  • ご飯を炊くなど、時間のかかる作業から始める
  • 汁物や煮物は先に作る
  • 冷めてもよい副菜を先に仕上げる
  • 主菜の食材や調味料は、あらかじめ準備しておく
  • 主菜は食事の時間に合わせて最後に仕上げる
  • 調理の合間に、無理のない範囲で洗い物を進める

まずは、時間のかかる作業から始めることと、主菜を最後に仕上げること。この2つを意識するだけでも、料理の進め方が変わってくると思います。

毎日の料理ですから、あまり難しく考えず、自分に合った段取りを見つけていきましょう。

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